かめこんや(藤岡染工場)について

藤岡染工場は水原で染めの仕事をして273年になります。
初代は糸染めから始まりました。 代官所が近くにあることから、法被などに家紋や文字を付ける印染めへと変わってきました。
その受け継がれてきた技法で、のれんや前掛け、地域のお祭りの法被などを染めています。
中でも注染と呼ばれる染料を生地の上から注ぐ技法は、継続することが難しく、
注染で手ぬぐいを染める工場は国内でも数が少なくなって来ています。
私達の工場も続けることが難しく20年ほど前は、手ぬぐいを辞める方向に向いていたことがありました。
今では県内の長岡造形大学の有志達と共同制作している「新潟手ぬぐい」が地元のお土産として 人気商品となり、
そのプロジェクトは今年で12年目、100柄以上製作するまでになりました。

法被では、地元の方々と前掛けでは、酒屋さん、酒蔵さんとのれんではお店屋さんと
手ぬぐいではデザインをする学生たち、購入してくださるお客さんと 色んな方と出会い、
繋がっていけるこの仕事を、染めをもっと知ってもらいたい、楽しんでもらいたいと思っています。
受け継がれてきた伝統を次につなげていくことを誇りに思い守っていくだけではなく
挑戦していきたいという気持ちで 心をはずませながら私達は日々染めものに取り組んでいます。

職人による自己紹介

野崎あゆみ(職人歴15年)
私は大学を卒業してすぐに実家の家業である染工場で働き始めました。
当時の工場には高齢の職人3人だけで、私を早く一人前にしようと大切に一生懸命に教えてくれました。
学ぶことが多く辛いこともありましたが、職人さんたちの期待に応えたいと思い今までやって来ました。
それから時が経ち、工場では私が一番の古株です。 若い職人が入り、一気に工場が若返りました。
私の仕事は、職人さんから教わった技術をきちんと伝えること、 教えるだけでなく、
自由にやってみろ!といって育ててもらったように導くこと、この思いを大事に
今の職人たちにも染め物を心から楽しんで欲しいと願います。
そんな思いのたくさん詰まった私たちがつくったものを、染めの楽しさを
地域の方々、子どもたち、様々な方に、知ってもらえる場を作りたいと思いました。

中澤聡恵
職人歴は今年で4年目です。 仕事は主に染料の調合とシルクスクリーン捺染の作業を担当しています。
地元でものづくりに関わる仕事に就こうと思った時に偶然見つけた就職口だったのですが、
こだわりを持って仕事をしていける環境に魅力を感じ、今も働かせていただいています。
殆ど手作業で製作しているため完全に同じものを作るのは難しい品物が多いですが
一つひとつの商品がお客様一人ひとりのお手元に、高い品質でお届けできることを意識しながら丁寧な作業を心掛けています。

阿部紗也
職人歴は8年です。仕事は主に型製作を担当しています。
私は職人に憧れて、大好きな地元で伝統的な仕事に携われることから迷わずこの世界に飛び込みました。
表立った仕事はあまりないのですが、裏方としてお客様に喜ばれる商品の土台を支えられるよう努力しております。

苅部孝
職人歴5年です仕事は、手拭いののり置き、浸染を担当しています。
ー仕事に対する意気込みー常に100%の品物をお客様に提供できるように日々研鑽を重ねています。

斎藤優子
職人歴11年、じょうろのような道具を使って、晒の上から染料を注いで染める、注染という技法を使って染色しています。
私は手ぬぐい好きが高じて、自分で染めてみたい!という思いで飛び込んできました。
ここで染める手ぬぐいは、注染で染めているので裏表がなく粋です。
手間暇惜しまず作ったすばらしいものを、日常で使って使って使い切る!
手ぬぐいを通じて日本の心を感じてほしいです。

かめこんや

〒959-2021 新潟県阿賀野市中央町2丁目11-6

Tel 0250-62-2175 Mail info@kamekonya.com

開店時間 平日9:00〜18:30 日曜・祝日9:00〜18:00 不定休